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【徹底比較】良い2Weekソフトコンタクトレンズは?5つのメーカーを紹介〜眼の健康寿命を伸ばそう〜
【徹底比較】良い2Weekソフトコンタクトレンズは?
5つのメーカーを紹介
〜眼の健康寿命を伸ばそう〜
2weekコンタクトレンズは、ネットで検索しても多くの種類の製品が掲載されています。
値段でみても安いのは機能性が良くないのか。かといって、高ければいいのか。製品によって細かく異なるので、結局何を基準に選べばいいかわかりませんよね。
特に初めての方は眼科で勧められるがままに、購入してわざわざその施設が営業ですすめる高額なものであったり自分自身にあっていなければどうしようもありません。
本当に、どの2weekコンタクトレンズを選べばいいのか迷ってしまいますよね?
今回は、私自身の装着レビューを含めた眼科看護師としての視点、メーカーの声、視能訓練士(ORT)、医師の声も集めました。
2weekコンタクトレンズの選び方について解説しながら、おすすめの2weekコンタクトレンズをご紹介していきたいと思います。
2weekコンタクトレンズのメリット・デメリットとは?
2weekコンタクトレンズは第1位のコスパ!
2weekコンタクトレンズの第1位のメリットはコスパの良さです。値段でワンデーコンタクトレンズと2week使い捨てコンタクトレンズを比較してみましょう。
2weekコンタクトレンズは6枚入りで2000円超え。
1dayコンタクトレンズは30枚で2000円です。
料金だけ見ると、あれ?同じ価格なら清潔感や洗う手間のない1dayコンタクトレンズ1番になるよね?と思います。
しかし、同じ価格帯で、6枚入りの2weekコンタクトレンズは片目で3ヶ月(2Week×6枚=12Week【84日分】)使用できるのに対し、1dayコンタクトレンズは片目1ヶ月分(30枚=【30日分】)しか持ちません。
2weekコンタクトレンズのコスパがいいのがわかりますね。
最大のデメリット!お手入れが面倒な2Weekコンタクトレンズ!
第1位のコスパを誇る2weekコンタクトレンズですが、1dayコンタクトレンズのように1日で使い捨てできない分、コンタクトレンズのお手入れが不可避かつ必須条件となります。
「寝る前に毎日コンタクトレンズのお手入れが面倒だなー」、「いつも清潔なコンタクトレンズを毎日使っていたいんだよね」という方には推奨できません。
もちろん、「コンタクトレンズのお手入れなんて気にしないよ」、という方には2weekコンタクトレンズがおすすめです。
2weekコンタクトレンズの選び方はどこを見る?
最近はコンタクトレンズ技術の進歩によって、様々な特長を持った2weekコンタクトレンズが登場しています。そのおかげ(?)もあり、消費者はどのレンズを使えばよいのか分かりづらくなっているのも事実です。
2weekコンタクトレンズはユーザー数が多いため、各メーカーが開発に最も力を注いでいる製品になっているからこそ、その分価格競争も激戦です。購入の際には、価格だけでなく、機能性ともにこだわって、より自分にあった総合的なバランスに優れたものを選ぶようにしましょう!
・・・とはいえ、コンタクトレンズメーカーでもなければ、眼科スタッフでもないので知識をどこでつければいいのか、ネットの情報を鵜呑みにして良いのか、価格はまだしも、機能性に優れたレンズを選ぶこともできませんね。
コンタクトレンズの機能性をネットで調べていくと、よくわからない用語がいくつか目に入ってくると思います。ただ、これらの用語の意味を理解すれば、自分で適切な2weekコンタクトレンズを見つけることができることでしょう。
① コンタクトレンズにおける素材
1)シリコーンハイドロゲル
シリコーンハイドロゲルとは何か。
それは従来の非シリコン素材よりも多くの酸素を目に送り込むことが出来る、ソフトコンタクトレンズにおける新しい素材のことをさします。
イメージをしてみてください。コンタクトレンズは目にフタをするような形になります。従って、そのままでは当然酸素が目に行き届かなくなってしまいます。
ハードレンズの場合には、レンズに細かな穴が開います。また黒目を覆うレンズの面積も小さいため、何も装着していない裸眼と大差ないくらい量の酸素を目に送ることが出来るようになっているのです。
比較して、通常のソフトコンタクトレンズはレンズ自体の表面に穴がほとんどありません。また、黒目に占めるレンズの面積も大きいため、涙に含まれた酸素を送り込むことしかできない状況がほとんどです。そのため、ソフトコンタクトレンズはハードコンタクトレンズと対照的に目に送り込める酸素量が少なく、目の健康にはあまり良くないものとなっているのです。
しかし、この問題点を解決したのが、シリコーンハイドロゲルなのです。シリコーンハイドロゲルを使っているソフトレンズは、表面にハードコンタクトレンズと同じような細かい穴が開いています。それによって、これまでよりも格段に多く酸素を目に送り込むことが出来るようになったといえるのです。
ソフトコンタクトレンズの長所は、柔らかさと扱いやすさです。ハードコンタクトレンズの長所は、ある目の健康を阻害しにくい酸素の透過性を気にせず済む構造があります。その両方を併せ持ったシリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズは、各メーカーが横並びに販売するようになってきてきました。
2)非シリコン素材(シリコン以外の素材のこと)
シリコーンハイドロゲルは近年よく使われるようになった素材です。一時は非シリコン素材が多く使われていた理由があります。
それは非シリコン素材の特徴として、つけ心地がよいことが挙げられます。ただ、酸素透過性が高くないのが1番の問題です。長時間着用していることにより、角膜を傷つけてしまうリスクが高いので注意しましょう。
角膜を傷つけるというのは、ただ乾燥して傷つく、だけではありません。角膜内皮細胞といって、角膜を透明に保ってくれているはたらく細胞がいます。
わかりやすく例えると眼の健康寿命(角膜のHP)ですね。通常3000個以上/mm^2ですが1000個を切ると角膜が白くなります。いわゆる角膜混濁といい、500個以下となると角膜移植レベルになります。
角膜移植は成功率はとても高いと言えたものではありません。軽い気持ちで未承認カラコンをつけている方は、いわゆる失明レベルになりますのでこのきっかけに眼科通院や正しい視力矯正を考えてみてください。
以下、カラコンを使用している人がみるべき動画として参考にまで掲載しておきます。
色々な眼科医によるYoutubeをみていて、比較的短い内容でわかりやすいと思った動画です。参考までにお時間があるときにでも観てください。
最近、医者のYoutuber増えましたね・・・。眼科医も知っている方が増えてきました。
シリコン素材のコンタクトレンズをつけてみて、どうしてもつけ心地が苦手だった場合に限り、非シリコン素材のコンタクトレンズを試してみるといった選択肢は悪くはありません。
② 酸素透過率(酸素が通過すればいいってものでもない)
酸素透過率はイメージがしやすい項目だと思います。コンタクトレンズが酸素を通過し、角膜にどれくらいの酸素を送り込むことが出来るのかを表しているのがこの用語です。
酸素透過率が低いレンズを継続して使用していると、角膜に知らず知らずのうちにダメージが蓄積されます。
角膜血管新生(黒目に酸素が行き届かないので補うために赤ちゃん血管ができて充血したような見た目になります)、角膜内皮細胞減少(酸素が十分に行き届かず、細胞が死滅して一つあたりの細胞が大きくなる現象です)などの深刻かつ重大な疾患を引き起こす可能性が高いです。
『ハードレンズは酸素透過率が高い。ソフトコンタクトレンズは酸素透過率が低い。』というのが一般的でした。しかし、上記のとおりシリコーンハイドロゲルの登場によって、ソフトレンズの酸素透過率は飛躍的に上がり、数字上でハードレンズと比べても相違がないソフトレンズも私たちの手に届くようになりました。
ちなみに、酸素透過率を比較する場合、Dk/L値として算出します。酸素透過係数(Dk)をレンズの厚み(L)で割った数値で比較できます。
③ 含水率とレンズの厚み
含水率とは、コンタクトレンズにどの程の水分が含まれているのか、ということを表す割合です。コンタクトレンズ自体に水分は含まれており、素材を差し引きして、どのくらいが水分なのかをパーセンテージで表したものと言い換えられます。
よくある勘違いが1点あります。
含水率が高い ≠ 乾燥しにくい
ということです。実は、含水率はそれだけでは乾燥のしやすさを判断することが出来ないの
です。コンタクトレンズが乾燥しやすいか否かについては、レンズ自体の厚みと含水率の相対関係によって決まってきます。
1番乾燥しづらいレンズは、
【含水率が低い + レンズが厚い】です。
逆に
【含水率が高い+レンズが薄い】というコンタクトレンズでは、眼の水分がコンタクトレンズ自体に水分を引っ張られてるだけでなく、乾燥しやすくゴロゴロ感が強くなってしまいます。
次第に目を潤す市販目薬が手放せなくなり、最終的には手遅れな状態で眼科へ駆け込む、とういう事態になってしまうようなことにもなりかねません。
そもそも【含水率】というイメージに惑わされて、「単純に潤い保ってくれるから目に優しいでしょ!」と言って含水率が高い製品を選んでしまいがちです。
実際にはレンズの厚みとの相対関係で眼の潤い環境は整うということを頭に入れておきましょう。
しかし、レンズが厚くなると一般論はイメージ通り酸素透過率が悪くなります。厚ければ厚いほどいいというわけではなく、あくまで含水率とのバランスがいい製品を選ぶようにしましょう。
これだけでは判断がしにくいので、ここはこのバランスのイメージを理解した上でレビューを参考してくだされば構いません。
以下の記事も参考にしてください↓
すんなりわかるドライアイ
④ ベースカーブ(BC)レンズの丸みの値
ベースカーブ(BC)とはレンズの丸みを示すもの。「BC:8.5mm」と表記されているのがベースカーブになります。
ハードコンタクトレンズですと名前の通り、レンズが硬いものになるので、ベースカーブが自身の眼にあっていないものを着用するとハードコンタクトレンズの装着ズレや装着時不快感を生じることが高いです。
ソフトコンタクトレンズは柔らかい素材で、表裏ひっくり返るほど柔らかいです。ハードコンタクトレンズのように神経質になってベースカーブを気にする必要はありません。
自分にあったベースカーブを知るためには、必ず眼科で診察を受けるか、眼科併設のコンタクトレンズ販売店で検査してもらう必要があります。
ハードコンタクトレンズを使いたい場合、適当に購入してベースカーブがあっていないとなると、ハードコンタクトレンズがずれて、角膜に傷をつけてしまいます。
繰り返しになりますが、必ず眼科で測ってもらいましょう。
⑤ UVカット(紫外線防止)
UVカットという言葉は馴染みのあるものなのでご存知の方も多いと思います。UVとは紫外線であり、コンタクトレンズの種類には有害な紫外線をカットしてくれる機能が付属しているものが一部あります。
裸眼時には目に紫外線が入り込んでしまい、海や農作業など目に強い紫外線が当たり続けると目の痛み・炎症、長い期間になると白内障の原因にもなります。
UVカット機能付きコンタクトレンズ裸眼時に入ってくる紫外線を基準にすると、80~90%カットするなど、目の健康に配慮された製品もあります。
100%紫外線を遮断してくれるわけではないですが、コンタクトレンズを選ぶ際には、UVカット機能がついていると、ラッキーと思っているくらいがちょうどいいですね。
もしより防ぎたいのであれば、99.9%UVカットのサングラスなどもありますので、眼そのものをいたわるのであれば、サングラスが理想です。
こんなのも使ったりしています。使い分けが大事ですね。
白内障の発症リスクは物理的に水晶体が濁ってしまう、なま卵→ゆで卵の理論であり、ゆで卵→なま卵には2度と戻りません。
※以前紹介した白内障手術についてもご覧いただけるとより理解が深められます。
すんなりわかる白内障手術
【徹底比較】良い・悪い2Weekソフトコンタクトレンズ
ネットで検索して出てくる売れ行きランキングだけでは自分自身にあっているかわからないですよね。そこで、私自身の装着レビューを含めた眼科看護師としての視点、メーカーの声、視能訓練士(ORT)、医師の声を含めた2weekコンタクトレンズの選び方について解説しながら、おすすめの2weekコンタクトレンズをご紹介していきます。
2weekコンタクトレンズ一覧表
商品 | メーカー | 最安価格 | 素材 | 酸素透過率 | 中心厚 | 含水率 | ベースカーブ
(BC) |
UV
カット |
|
1 | アキュビュー オアシス |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 2,158円
Amazon |
シリコーンハイドロゲル | 147 | 0.07mm | 38% | 8.8mm/8.4mm | ○ |
2 |
エア オプティクス アクア |
日本アルコン | 1,949円
Amazon |
シリコーンハイドロゲル | 110 | 0.08mm | 33% | 8.6mm | × |
3 |
2WEEKメニコン プレミオ |
メニコン | 1,721円
Amazon |
シリコーンハイドロゲル | 129 | – | 40% | 8.3mm/8.6mm | × |
4 |
シード 2weekFine UV Plus
|
シード | 895円
Amazon |
非イオン | 17.1 | 0.07mm | 38% | 8.7mm | ○ |
5 |
メダリストプラス |
ボシュロム・ジャパン | 1,220円
Amazon |
非イオン | – | 0.035mm | 38.6% | 8.4/8.7/9.0mm | × |
- 2021年03月01日更新
- 掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
- ※上記は高度管理医療機器に分類されます。
5社比較Top3・Bad2コンタクトレンズレビュー
おすすめ | [jinstar4.5] |
---|---|
装着感 | 違和感なし 万人受け |
ゴロゴロ感 | 長時間使用だと感じる |
汚れやすさ | 時々レンズに付着する |
眼科医も勧める文句なしの一位です。1番装着歴が長いですし、万人受けしているのも事実です。
ジョンソンアンドジョンソン社が誇る看板商品ですね。
1番初めに勧められたのもこのアキビューシリーズでした。装着感や乾燥具合も高水準ですね。
おすすめ | [jinstar4.0] |
---|---|
装着感 | 違和感なし レンズの厚さ的にゴロゴロ感に感じる人もいる |
乾燥しやすさ | ほとんど感じない ※昼寝してしまった時はさすがに感じた |
汚れやすさ | ほとんど汚れがつかない |
アルコン社から出ているソフトコンタクトレンズです。日本アルコンは眼科手術領域は強いイメージでしたが、ソフトコンタクトレンズも力入れているのか、という感覚でした。
友人のORT(視能訓練士)が、ソフトコンタクトレンズによる乾燥に悩んでいるなら、このレンズがいいよわ、と言って勧められたのがこちらです。
私事ですが、実は、現在もこちらを使用しています。笑
なぜこれを一位にしないかというと、装着感に個人差があるからです。私は付け心地最高なので満点なのですが、慣れていない人や今まで薄いレンズをつけていた人はゴロゴロ感につながる可能性もあるのです継続してつけていられないと意味がないので2位にしました。
このレンズ、乾燥をほとんど感じることはなく、コンタクトレンズ自体に汚れがほとんどつかないのですよね。それを味わってからはこの価格帯のコンタクトレンズで他に変える必要性がなくなってしまいました。
お試しができる機会があれば是非お勧めいたします。
おすすめ | [jinstar3.0] |
---|---|
装着感 | 違和感なし |
乾燥しやすさ | 普通 かもなく不可もなく |
汚れやすさ | 2週間ギリギリで汚れ始める |
メニコン社からも良いコンタクトレンズが出てきました。
あまり装着歴はないのですが、つけ心地の違和感はなく、乾燥具合や汚れ具合も2週間はしっかり耐えてくれる良いコンタクトレンズと評価します。
値段も良心的ですしそれ以上の価値はあります。
Bad 2コンタクトレンズ⤵️
おすすめ | [jinstar2.5] |
---|---|
装着感 | つけ始めは良いが、異物感あり |
乾燥しやすさ | 乾燥しやすい |
汚れやすさ | 汚れの付着がしやすい |
一時期、別の安いコンタクトレンズにしようとして選んだのがこのレンズです。
値段も安く、ピンクのパッケージに装着感も良いイメージでした。
しかし、私のように12時間以上装着するユーザーにとっては乾燥を強く感じ、目薬も必要なくらいでした。
コンタクトレンズの表面に汚れが付着したりするケースも見られ、あー、まぁ長時間使用しているからだろうなぁと思っています。短時間使用の方はいいかもしれません。
おすすめ | [jinstar2.0] |
---|---|
装着感 | ゴロッと感あり |
乾燥しやすさ | 乾燥しやすい |
汚れやすさ | すぐ汚れる |
The・トップオブ安かろう悪かろう。
最安値叩き出すメダリスト。
値段に右に出るものはいない。
もちろん、品質もお察し。
短時間使用ならいいかもしれませんが
私は厳しいですね…仕事に支障出ます。
オペ室勤務ですと目薬指す動作ができないので
目が乾燥したらおしまいなのです。
常に目薬される人はいいかもしれませんね。
以上、【徹底比較】良い2Weekソフトコンタクトレンズは?5つのメーカーを紹介〜眼の健康寿命を伸ばそう〜でした。
眼の健康寿命は良いコンタクトレンズ選びから始まっています。安易に料金や勧められたからといって自身の健康を害すのは嫌ですよね。
今回この記事を参考にしてより良いものをお選びいただけるといいですね。