カテゴリー: 医療
すんなりわかる新型コロナウイルスの動向
[chat face=”waka.n.png” name=”わか” align=”right” border=”green” bg=”green” style=”maru”] 新型コロナウイルスが各地で猛威を振るっているね・・・。 [/chat]
[chat face=”sun.n.png” name=”すん” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru” ] 半年以上経過して新型ことなウイルスについて見えてきたこと、これからできることを改めてまとめてみようか [/chat]
すんなりわかる新型コロナウイルス(COVID-19)の動向
世界中で新型コロナウイルスは猛威をふるっています。
アメリカには大多数の人が生活しており、各州や地域でそれぞれの文化があります。
個人の考え方や行動が尊重されるべきですが
緊急事態時には世論(大多数の最大幸福)や国策にて大きく左右されてしまうのが現状です。
日本も例外なく、現在第3波のピークを迎え窮地に立たされている状況ではあります。
やれ、Go To トラベルやGo To eatだの「マスクなんてしなくていい」、「俺コロナ」など
国の制度や、自粛意識の崩壊などで正常な判断ができない状況下でもあることでしょう。
ただ、平和に過ごしたいだけなのに、なぜこんなに疲弊しなくてはならないのか。
それは普段から情報という新鮮かつ膨大な量を取り扱うことが慣れていないことが一番だと言えます。
それでは、この記事を見たあと す ぐ できることとしては何なのでしょうか。
結局は世間の流れに合わせること、つまり、日本の文化風潮で波風立てず生活することは
自身に被害が最小限に収まることは確かだと言えるでしょう。
余裕がある方や、情報強者に回りたい方は自身によって情報を得ていくスタイル
情報という毒を含んだ状態で鵜呑みにしない技術を少しずつ身につけていくことが
処世術であるでしょう。
私も医療業界に入るまでは医療の”い”の字も知りませんでしたし
同じ業界の人間でもわからないことばかりなので、
日常の常識をアップデートしていっています。
オペ室でも、メスは常に綺麗で切れるもの、術式は常に安全なものを選択していくのです。
第3波はピークを迎えたのか
国内の発生状況
近日までの医療データによりますと日本国内では新規感染者数が更新されている状況であります。
グラフから一目瞭然で波が3つ示しています。今まで2回はピークアウトしましたが正しい対処法を誤ると減少することなく急増は免れません。
赤色棒グラフが累計感染者数と白色折れ線グラフが累計退院者数を示しています。
先ほどの3つの波に比例するように赤色白色と増加していますが、赤色と白色が離れ始めているのが現況です。
新規感染者数の増加と医療逼迫につながる状況の引き金といっても過言ではありません。
東京・埼玉・神奈川の関東を始め、大阪、愛知、北海道と濃い赤色を示しており、1000人以上の感染者数であることがわかります。
目に見えない戦いになるので防衛策としては確率論として感染確率を0%に近づける行動変容をしていく必要があります。
つまりは、感染拡大している地域には可能な限り近寄らない。感染させない・感染しないの原則です。
飛沫感染の見える化
向かい合った食事はなぜダメなのか
テレビでもご存知の方はいらっしゃるとおもいますが
スーパーコンピュータの富岳が演算をした飛沫感染の可視化です。
世の中、ソーシャルディスタンスを取るようにと啓蒙されていますが
咳・くしゃみの飛沫は2mを容易に超えます。向かい合う食事がなぜ危険なのかがこの図で明らかとなったことでしょう。
次いで、向かい席でパーテーションがある場合の演算となります。
直接大多数の飛沫は壁に直撃をし、ごく少数の飛沫は上方を乗り越えて遠方へ飛び散る状況がわかるでしょう。
いかに直線上の真向かいでの食事が危険であることがが比較でき、パーテーションの恩恵を実感することとなります。
マスクの有用性
マスクありとマスクなしの飛沫状況ですが、いうまでもなく口を遮るものがないときは飛沫が前方直進することを富岳が示しています。
マスクありですと、材質に差は生まれますが、前方直進する動きはなくなることを示しています。
マスクの重要性がここで再確認させられます。
マスクの材質に差は生まれるのか、という点ですが
当然日本製の認定された不織布マスクは前方直進する飛沫感染を防げるようになっています(左上図)
布マスクでも青色の多少の漏れとして出ていますが、マスクなしと比較するとその差は歴然で布でも意味をなしています。(右上図)
ポリエステル製のマスクも差があるわけではないので、マスクをする、という免罪符はあながち間違いではなさそうです。(左下図)
正しく、感染させない・感染しない状況を個人レベルで築き上げれれば
ヨーロッパやアメリカのような感染爆発は容易には起こりにくいことが考えられます
フェイス(マウス)シールドは完全ではない
ちなみに、フェイスシールドですが、直面した飛沫が回り込んで左右・下方から漏れ出す状況を示しています。
つまり、エアコンの気流によっては感染をさせる原因になりかねません。
そのことからマスクの上からフェイスシールドが感染させず・感染しないための個人防護具として成り立つことが考えられます。
新型コロナウイルスの主な感染経路
人から人への感染
新型コロナウイルスは、人との濃厚接触(1.80m以内)、咳や呼気の飛沫を介して感染します
汚染された表面
ウイルスの飛沫がついた物体や表面に触れて新型コロナウイルスに感染することがあります
また、これらに触れた手で目、鼻、口を触ることで新型コロナウイルスに感染する可能性があります
新型コロナウイルスの症状
軽症から重症までさまざまで、風邪やインフルエンザに似た症状があるといわれています。
2020年7月9日時点ではアメリカ疾病管理センター(CDC)の情報によれば、新型コロナウイルスの症状には以下が含まれています
発熱
咳
息切れや呼吸がしにくい状態
寒気
寒気による体の震え
のどの痛み
筋肉の痛み
頭痛
嗅覚や味覚の喪失
倦怠感
鼻づまり、鼻水
体・筋肉の痛み
吐き気・嘔吐
下痢
新型コロナウイルスと風邪とインフルエンザの症状の比較(オーストラリア政府啓発資料より)ですが
医療者視点から見ても差が大きくあるわけでありません。
このことが区別しづらく発見が遅くなり、感染拡大につながる原因の一つだと言えるでしょう。
これらの症状は潜伏期間と言われている1-14日間の間に出ることがあります。
新型コロナウイルスのような症状があると思われる方は
医療機関で受診する前にまずは電話にて連絡を取ってください.
終わりに
マスク装着や手洗いうがい、感染経路の遮断(密な場所に行かない・物の消毒・換気)は無駄かという問いは、
完全にNO。
医療的根拠に基づいた理にかなった行動であり、皆さんがしてきた個人レベルの対策は有意であったと言えます。
事実、新型コロナウイルスの感染力の強さやワクチン摂取が現在できていないことから感染拡大に歯止めがかかりません。
しかし、毎年流行するインフルエンザやSARS・MARSの状況はどうでしょうか。
インフルエンザに関しては厚生労働省から定点把握で報告義務のあるデータが見れます。
国内の発生率はもはや絶滅級の水準となっています。前年度の比較すると一目瞭然でしょう。
これは検査数もある上での陽性数ですので、新たな生活様式の賜物と言っても過言ではないです。
皆さんの御察しの通り、現況できることの最善は皆さん自身が尽くしています。
そして医療が独立して経済を回すことはできません。経済ありきの医療でもあります。
Gotoキャンペーンなど国策を通して経済支援は必須の状況下ではあります。
個人レベルでは倒産や閉店・解雇など悲鳴をあげる状況でもあるでしょう。
ただ、いつの時代も全員がいつでも幸せだという状況はまだ掴めていません。
できることは誰かに皮肉や悪口・差別発言することではなく
正しい情報を得て、自衛や困っている方を助けていくことが幸せの最短距離だと私は考えます。
共存し合いましょう。