カテゴリー: 医療
すんなりわかる麻酔科医
すんなりわかる麻酔科医
麻酔科医ってどこにいるの?
手術室
王道のOPE室ですね。手術を安全に終えることができるのも麻酔科医があってこそだといえます。
集中治療室
いわゆるICU(Intensive Care Unit)にも麻酔科医は勤務しており
痛みを取り除いたり、重症患者の呼吸管理や状態変化にいち早く対応できるようにモニタリングしています。
ペインクリニック
腕・足・腰の痛みなど、痛みそのものを遮断して生活を楽にするために注射を行います。
ブロック注射と呼ばれ、生活がままならない痛みを取り除くことができます。
緩和医療(緩和ケアセンター・ホスピス・在宅診療)
終末期患者や予後の回復がみこめない方でも最後の生き方をよりいきいきするために
痛みを取り除き生活の質を維持する目的でも行われています。
緩和ケアや在宅は近年増加傾向であるので需要は高くなる一方です。
救命医療
コードブルー(患者の容態急変・心肺停止などの緊急事態が発生した場合に用いられる、救急コール)のとき、頼りになるのが麻酔科医です。
全身管理や蘇生術にたけているため、急変時には各科から応援を求められます。
コマンダー(指令指揮者)となり、いち早く蘇生を行います。
麻酔科医の仕事
”麻酔”はどんな手術においても痛みをとる・動かなくする目的で、必要とされます。
麻酔によって意識をなくされた患者のために、すべての医療行為が適切に行われているかどうかを見守っています。
手術を行うのは外科医ですが、その手術をトラブルがないように陰でささえているのは、実は麻酔科医なのです。
[box04 title=”麻酔の目的”]
①意識を消失させる
②呼吸を止める
③筋肉を弛緩させる
④反射を抑制する[/box04]
知覚・運動神経を麻痺させるなど、人間の生理的バランスを崩すため、一歩間違えれば確実に死にます。
したがって、麻酔科医には専門性の高い知識と技術が不可欠です。
[box05 title=”麻酔科医の技術”]
末梢静脈
気管挿管(挿管困難に対応)
動脈ライン、採血
CVP確保
脊髄穿刺
全身管理
輸液管理
疼痛コントロール
心肺蘇生[/box05]
ざっくりですが、これを0歳から100歳以上とすべての患者に適応させるわけですので
相当な専門性を要求されます。
麻酔科医師の方々にはお世話になることも勉強になることも多々ありましたが
やはりいざとなるとき縁の下の力持ちのような安心感は根強くあります♪